【下部尿路症候群】
尿の中に結晶が出来、それによって、尿道が詰まったり、膀胱を傷つけたりする病気です。
普通、猫の尿は弱酸性(ph6.0~ph6.6)です。それが、食事の影響などで、アルカリ性(ph7.0以上)になると、尿中にストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)と言う結晶が出来てしまいます。また反対に、尿が酸性に傾きすぎると(ph5.0以下)、シュウ酸カルシウム尿石が出来てしまう事もあるので、注意が必要です。
phは、食後や運動後など、1日の生活の中で、絶えず変動します。猫には、ダラダラ食いの子が多いですが、食後は尿がアルカリ性に傾きますので、ストルバイト結晶が出来てしまっている子には、回数が少ない方が良いと言う事になります。
しかし、食後尿がアルカリ性に傾くからといって、必要以上に心配する事はありません。ストルバイト結晶は、ph7.0以上で結晶化されやすくなり、ph6.6以下で溶解します。 |